「続 小さな情景展」(2022年11月11日~13日)開催に合わせ、初の作品集を出版いたしました。
40年以上絵を描きながら、いつか自分の作品を画集にすることができたら…とは思っていました。
その夢が現実となり、出来上がった本を手にして感謝と歓びでいっぱいです。
一つの作品を描いている時は、いつの時も夢中になって楽しく描いていました。
古い作品も新しい作品も、その一つ一つをあらためて見ると、昔も今も基本は何も変わっていないと思います。その絵を描いている時は、その絵が一番気に入っています。それは、自分にとっては新しい世界で、描いてみないとわからない、描いてみることで解決、こんな世界があるんだと、自分で驚きや発見があります。それが絵を描く楽しみです。新しい世界が実現することが楽しいのです。頭の中では空想ですが、それが実際に形になり、再認識します。空想しているだけでは、なにもわからないのですが、それが実現し、人に分かるようになり、他者と共感することができるのです。それは、文章でも音楽でも同じではないかと思います。
自分が面白いと思ったものを描いているので、画集を多くの方に見ていただき、その面白さを絵の中で見つけていただけたらありがたいです。
作品は、細かいので、絵本を見るように、ゆっくりと作品のいろいろなところを見ていただけるように、平らに開いて見たり、ブックスタンドに好きなページを立てて眺めることができるように、製本の仕方をお願いしました。職人の方が、一冊一冊手作りで丁寧に仕上げてくださいました。ソフトなカバー付きの画集と絵本のようなハードカバーのものと2種類制作していただきました。ハードカバーの画集は、一層時間をかけた、重厚感がありものになっています。そして、作品には、小さなお話を加えました。お話を読みながらのんびりとページをめくり、見てくださる方の想像を広げ楽しんでいただくことをイメージして製本をしていただきました。(写真、右:ハードカバー 5500円税込 左:カバー付きのソフトな本3300円税込)
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